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その如月の望月の頃

2016/03/31

日本人の理想の死に方として、桜の花をめでながらというのがある。かの西行が歌に詠んだように、どうせ一度は死ぬのなら桜の咲く季節がいいとは、桜の咲く春が好きな日本人なら誰でも思うところなのだろう。

昨日、私の父が死んだ。91歳だから年に不足は無い。大往生だったといえるだろう。最後は昼食を食べながらというから、どこまでも楽しいことのさなかということになりそうである。もしかしたら、「ついでに酒も飲みたかった」というかもしれない。

西行は、欲張って満月までも希望している。3月や4月の月は「この月」ではないが、それでも満月が良かったのだろう。直近の満月は先週の23日で次は4月の22日ということになっている。来月まで待っていては、花も散ってしまおう。それよりも先に自分の方が散ったのである。

今日がお通夜で明日が告別式の予定である。91歳ではあまり多くの会葬者も見えないと思うが、喪主としての挨拶をすることにはなっている。人の評価は柩を覆ってから決まるものだといわれるが、果たして私の父の評価はいかばかりか。桜は黙して語らない。

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