高校生の７割がネット上で小遣い稼ぎをしたことがあるのだという。ゲームでポイントをためてギフトカードに交換するというものが大部分で、動画投稿による広告料というのが１割近くあるそうだ。男子高校生で８割近いと出ているから、うちの息子もそういう小遣い稼ぎをやったことはあるのかもしれない。

親から小遣いをもらう子供にとって、自分で稼ぐお金というのは魅力的であるに違いない。ゲームをやって１００円でも手に入ればものすごく儲かったような気持ちになるのではないだろうか。何しろ、遊んだ上にお金が入るのだから。

だが、当然といえば当然だが、ゲームをやった時間に対して入ってくるお金の額はたかがしている。ところが、少しでもお金が入ってくるということになると、お金の為にゲームをするという子供も増えてくるのではないか。

ゲームをやってお金を稼ぐという点では、まず上げられるのはパチンコである。たまたま玉が出れば、１日で１０万、２０万という額になることもあるのだろう。その代わり、出ないときは何万円も払うことになる。後輩の知人で、年間２００万ぐらい稼ぐという人がいたそうだが、きつくてこんなことはやめたいといっていたそうである。

子供には金の価値が分からないということを言うことがある。だが、１００円をありがたがってゲームをするということは、お金の価値は良く分かっているともいえる。だが、その分、時間の価値を分かっていないのではないか。若者は、われわれに比べれば時間がたくさん残されていることは確かである。だが、その時間は無限ではない。もう少し自分を磨くことに使うべきだとは思わないか。

｢毎月の平均額は１万円未満｣という人がほとんどであるようだ。子供にとっての１万円なら多少の額ともいえないかもしれない。だが、それを得るために費やしたお金を後々考えれば、ずいぶん高い１万円ということになるのではないだろうか。

年寄りのたわごとかな。

 

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