日曜日に、目黒区の区長選挙が行われたそうである。現職が４選と出ている。首長選挙は圧倒的に現職が強いということだから、結果は当然といえそうである。だが、目を引くのはその投票率の低さである。他が５０％近くあるのに対して、たったの２６％である。投票率の記録というものを聞いたことがないが、低いほうであることは確かだろう。

投票という行動は、理論的にいえば割に合わない仕事なのだそうだ。それは、自分の票で世の中が変わるわけではまったく無いからである。自分の行動で何も変わらないのであれば、その仕事はするだけ無駄ということになる、というのが理屈であるようだ。それは、宝くじを買うということでも同様である。

目黒区の住民は、理屈の上から言えば当然のことをした（しなかった）までということにもなる。果たして、目黒に住んでいる人たちはそれほど理論的にものを考えていたのだろうか。それとも、若い人が多くて投票日に遊びに行ってしまったとか、逆に外に出ることもできないお年寄りが多くて投票どころではなかったというようなことか。

高校生も１８歳になれば投票ができるようになる。今回は間に合わなかったが、次に何かの選挙があれば高校生の有権者が誕生する。そのときは、２６％よりも数字は増えるだろうか。できれば、模擬試験の日と重ならないでほしいものである。

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