昨年の出生率は0.03上がって1.46という数だったそうだ。少子化といわれるこのご時勢にあって、大幅な伸びである。政府が目標にしている1.8には遠く及ばないが、今の若い人はがんばっているということだろう。これから更なる改善が続けば、1.8も夢ではないかもしれない。

増加した理由について、景気がいいからという解説が付いている。安倍総理になって3年、景気は回復基調にあるという感じは誰しも持っているだろう。ということは、景気が悪くなればまた出生率は下がるということになる。今年に入って再び円高基調になってきたから、景気の悪化が懸念される。となれば、出生率もまた下がることになるのだろうか。

今のまま出生率が下がり続けると、何百年か何千年かすると、日本人はいなくなるのだそうだ。そんな先までは生きていないから見ることができないけれども、たとえば、うちの子供たちが40を過ぎても独り身でいたとすれば、いずれ今村家は子孫がいなくなる。そんな状況なのかもしれない。それならば何百年も長生きしなくても、すでに目にしているという家族はたくさんあるだろう。

世界全体では人口はいまだに増え続けている。日本人というものがこの何百年かで栄えて、そして滅びたとしても、人類史の中で見れば些細な1ページでしかない。日本人がいくつ滅びようとも、別の人種が勃興してくるだけのことなのだろう。

アフリカでは民族間で殺し合いなどをしている。シリアでは多くの難民が発生している。だが、いつの日にか、彼らが世界の先進国といわれているかもしれない。人類の栄枯盛衰は歴史の教えるところではある。

 

 

 

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