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文化進化論

2016/07/22

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ダーウィン進化論は文化を説明できるかという副題が付いている。つまり、文化というものがダーウィンの進化論における生物の進化同様な発展を起こしてきたのかということである。

「種の起源」の中での議論として、変異・生存競争・継承という要素があり、文化進化論とはつまり文化にもこれらのことが当てはまるのかということである。

「変異」については、たとえばフォークというものが用途によって、カキ用フォークとかサラダ用フォークといったさまざまな形態に変化していくという例を挙げている。「競争」に関しては考古学者が、ある手工芸や技術が広まっていく一方で、別の手工芸や技術が廃れていく例を挙げている。「継承」という点では、移民の子供の心情や思考スタイルが祖先よりも移民先であるアメリカの人々に似てくることをあげている。

更なる類似点として、適応、不適応、収斂ということもあげている。適応:蒸気機関のような文化的プロセスは一人の力ではなしえない適応をもたらす力がある。不適応:環境が変わったせいで不適応になるもの。キーボードの配列など。収斂:似たような環境に暮らす別々の種が同じような形質を進化させる。文字など。

以上のような例を挙げて、文化にもダーウィン的な進化論が適応できる上、最終的には文化をどう捉えるかというところまで行き着くようである。

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