助教授と助教はえらい違いだ
2017/04/20
准教授という言葉は、海外の大学では良く聞かれた言葉だったが、わが国では長らく教授の次の地位にいる人間を助教授と呼んでいた。英語で「准教授」などとは絶対に呼ばないのに、なぜ日本語で助教授と呼ばずに准教授という言葉を当てていたのかは、よく知らない。そしてまた、なぜ長らく使っていたその名称ををわざわざ変えたのか。2007年の学校教育法の改正で変わったということのようである。
大学におけるヒエラルキーとして、トップにいる教授、2番目の助教授の下に、講師という役職があって、その下は助手といわれる人がいた。2007年以降、助手が助教という名称になり、助教授が准教授になったようだ。ならば、私がいただいた、どこかで講演をして歩いているだけの人のように聞こえる「講師」という役職も変更してはどうだと思うが、それは多分変わっていないのだろう。助教授というと、教授を助ける人という意味合いに聞こえるが、現実は教室のナンバー2であり、実際に教室を取り仕切っている人であったりもする。そういうことがあって名称を変えたということかもしれない。
それはそれとして、よそのホームページを見ていたら卒業5年目で「助教授」になったと書いてある人がいた。人のことやホームページをあれこれ言うのは失礼なのだが、5年で助教授になったとすれば、大変な秀才ということになる。そこに書かれている年からすれば、助教授から准教授に名称が変更になった後になるから、単純に助教という言葉を助教「授」とホームページ屋が間違えて書いたのだろうと想像できる。彼らホーム―ページ屋の人たちが大学生だったころには助教などというものは存在しなかったのだから。
助教とか助手というと、なんだか底辺を這いまわっていて何の役にも立たないただのお手伝いさんのように聞こえる。だが、実際に助手とか助教という立場になるまでには、何年もの下積みをしなければならない。大学の中には、ほとんど給料をもらわないで働いている人たちが、大学院生のほかにもたくさんいるのである。
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