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三流の維新 一流の江戸

2018/03/09

 

 

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司馬遼太郎は、明治の時代はとても純粋だったと書いている、という。「坂の上の雲」だったかもしれない。これに対して筆者はとんでもないと喝破する。

江戸時代は260年の間、対外戦争が一度もなかった。それが明治時代に入ったとたんに戦争に次ぐ戦争の時代である。江戸時代がいかに平和であったかということが分かるという。

江戸時代は前時代的で封建的だという。鎖国制度というものが日本を海外から孤立した窮屈な存在にしたともいう。しかし、さまざまな江戸時代に対するネガティブな評価というものは、明治以降になって作られたものであると考える。

江戸という時代は、戦国時代に対する教訓から、二度とあのような時代にしてはいけないという理念を持って作られた。戦国時代は、単に戦ばかりしていただけでなく、人が普通の生活ができなかった。戦争というのは、略奪や強姦のことだったともいえるのである。

筆者はまた江戸という都市のサステナビリティーを説く。循環型の都市だったと。それが糞尿の廃棄システムで、都市と農村とで循環させていたのだと。そして、それはその時代のどのほかの国の大都市でも見られなかったすばらしいことであると。

明治維新は、それほどすばらしかった江戸幕府というものを壊して、日本を戦争と汚職の国にした。それが最後は国を滅ぼすところまで続いた。維新のスタートがテロリズムであったことを考えれば、当然の帰結だったということかもしれない。

 

 

 

 

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