さまざまの事思ひ出す桜かな
2018/03/27
もう桜が満開だ。つい4,5日前に雪が降って大変だったのにだ。満開になれば散る。そして今年が始まる。やはり日本人は桜が咲いてからやっと今年が始まると感じるのではないか。
桜の花の下にいたら、ふと表題の句がよみがえってきた。誰の句だろうと思っていたら芭蕉だった。誰にでもあるだろう、「さまざまの事」というのはどんなことだろう。そして、私にとっては何だっただろうか。
3月30日は、父の祥月命日である。桜の花が満開であったから、けして忘れることはなかろうと思う。そして、今年もまたその桜が満開の時期を迎えて、父のことを思った。
子供に対して厳しい人であったわけではない。晩年は、いつも本を読んでいた。そしていつの間にか寝ていた。暖かい午後に本を読んでいると、睡魔が襲ってくるものである。
2年前の葬儀はもちろんである。それ以外に劇的なことは何かあっただろうか。何もなくても桜なのである。桜は1年の区切りなのである。ここで終わり、ここから始まる。そこに、「さまざまの事」が詰め込まれるのだろう。
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