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コキチ

2019/01/12

「小吉の女房」という時代劇を見る。

「こきち」ときいて、そう読むかどうかも知らないが、埋伏歯の本を書いたKokichを思い浮かべるのは矯正医だけだろう。

時代劇をよく見る人間からすれば、コキチは当然、勝小吉であり、勝安房守の父親であることは分かっている。

当時、町の人からの人気は圧倒的に高く、息子の比ではなかったという。

脚気で亡くなったというはなしである。

100年以上前には、もしかしたら脚気は最も死亡率の高い疾病であったかもしれない。

日露戦争の折の死者のうち、戦闘で亡くなった人よりも脚気で亡くなった人の方が多かったという。

脚気が食物によるものであるということを実験してみせたたのは、慈恵医大を創設した高木兼寛であった。

日本からアメリカへの航海の途中、日本食のみを食べさせるグループと、洋食のみを食べさせるグループを作った。

その結果、日本食のみのグループで脚気が発生し、洋食のほうでは出なかったという。

栄養学というものが確立されていなかった当時としては、「食事に原因がある」としか分からなかったであろう。

江戸時代、江戸では白米を食べ、田舎では玄米が食されていた。

当然、江戸の町では脚気が流行し、田舎ではそのような病気はほとんど起こらなかった。

そのため、「江戸患い」などという言われ方もしたようである。

栄養学が普及した現在では、脚気で死ぬという日本人はほとんどいないだろうと思われる。

病気の原因がそんなところだったのかということが分からなければ、こんな簡単な「治療法」も分からない

不正咬合や埋伏歯がどうして起こるのかという原因がもしもこのように簡単なことであれば、われわれも商売上がったりだが。

 

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