最近みかんを食べなくなった
2020/12/10
冬になってみかんがおいしくなってきた。
昨日、やっとというべきだろうと思うがみかんを買ってきた。
思えば、みかんを食べなくなった気がする。
子供のころは、みかんなんてものはいつもあるものと決まっていた。
こたつの上に山盛りになっていて、テレビを見ながら5つ6つ食べたものである。
それは誰かが買ってくるあるいは送ってくるものであり、そういうものだと思っていた。
それから何十年か経った今、みかんを送ってくれる人もなく、自分で買ってくる以外入手方法がなくなった。
考えてみればごく当たり前のことでもある。
これはみかんに限らず、なしでもスイカでも同様である。
昔は、夏になればスイカを、秋になればなしを、そして冬になればミカンをたくさん食べたものである。
ところが、これを買って食べようかと思うと結構いいお値段である。
昔は箱が置いてあったが、今もし箱で買ったとしたら、まず食べきれない。
それこそ「腐ったミカン」状態、というより腐ったミカンが入った箱になるだろう。
スイカをまるまる一つ買うのにも勇気がいる。
食べきれないかもしれないということ以外に、冷蔵庫に入るのかという問題と、そもそも家まで持ち帰るのに重い。
おかげでスイカというものはカットして売るものということになっているようだ。
まして、日々の買い物でミカンを箱買いするなどナンセンスだろう。
ああ、こたつとテレビとミカン。
むかしはよかったなあ。