さもありなん
2021/04/05
悪い癖だが、ドラマなどを見ていると、つい先にセリフを言いたくなる。
浅野内匠頭が切腹するシーンが出てくると、「かぜさそう・・・・・」とか。
ある意味、ドラマを見ながらセリフを予想しているわけであり、その通りになることの快感がある。
定番のドラマが受けるのは、こういうことなのであろうと思う。
ところが、これに反して、予想もつかない言葉が飛び出すこともあって、それが違和感のある使い方であればなおさらだ。
そういう言葉が出てくると、ストーリーとは別にずっとその言葉のことが気になって仕方がない。
それは、ある意味ドラマに求めているものがストーリーの痛快さではなく、違和感のない予想の範囲のセリフであるということかもしれない。
定番ドラマというものが衰退したおかげか、ドラマ自体が影をひそめてしまったように思う。
それはもしかしたら定番ではないドラマでは予想のつかないセリフが多いからかもしれない。
定番は、きっと必要なのだろう。