二人分も捨てられたワクチン
2021/04/14
河野太郎ワクチン担当大臣の会見がニュースとして流れた。
八王子で2人分のワクチンが廃棄されたという話だ。
まさに、ガソリンの一滴、じゃなくてワクチンの一滴は血の一滴である。
報道によれば、1箱で476人分の接種ができることになっているという。
その代わり、使用期限があるので、コンビニのおにぎりのようにある時期が来れば廃棄される。
それが2人分だったということになるわけだろう。
一方、報道によれば200人もいない島に同じ476人分のワクチンが行くという。
初めから半分以上は使われない計算である。
2人分が廃棄されることが大事件になるのなら、この島にワクチンを運ぶことはどういうことになるのか。
青山学院駅伝の原監督は、そういうところにほかの方策を採るべきとの考えを述べた。
200人弱の島でコロナが発生する確率より、都内のもっと人口密度の高いところの方がはるかに発生確率は高いだろう。
発生確率の低いところであるうえ、半分以上が廃棄される予想の立つところに優先的に出す必要はないだろうということだ。
実際にここに早期に配布されるのかどうなのかよくわからない。
ただ、ウィルスのないところにワクチンはそれこそ「不要不急」ではないのか。
今の状況であれば、大阪こそが至急必要ではないのかと思うのだが。