逐次投入はやめよ
2021/04/19
連日報道されていることだが、いまだに日本のワクチン接種率はほとんど世界最低レベルだ。
そんな中、先週から高齢者に対する接種が始まったと報道されている。
やっと始まったというところではあるが、東京では八王子と世田谷のごく一部の人が打ったという。
八王子は先着順にしたため、ほとんど瞬間的に蒸発したような話になっている。
では、その後はどうなのかというと、八王子で先週涙をのんだ人が日の目を見たという話を聞かない。
あるいは、ほかの市町村でも始まったというニュースがない。
つまり、4月12日から始めますというアナウンスをしてしまった以上、形の上だけでもやっておかないとというエクスキューズのための接種だろう。
とうとう、患者発生率でイギリスを追い越してしまったという話である。
国民の半分近くが接種したイギリスでは、その効果が出て患者の発生が相当抑えられているのだ。
翻って、大阪では連日多数の患者が発生して、今や日本のホットスポットと化している。
そこで考える。
かつての日本軍が陥ったといわれる、戦力の逐次投入というやつである。
ちょっとずつ投入するから各個撃破されて、負けるのだといわれた。
今まさに同じことが行われようとしているように思える。
ホットスポットには重点的に兵力、すなわちワクチンを投入すべきではないのか。
敵のいないところに兵力を投入しても、ただの無駄ではないのか。
イギリスでは、ワクチンと相まってロックダウンも行われている。
このままでは、我が国初のロックダウンも迫っているのかもしれない。