死人を出してまで行われるものではない
2021/05/14
コロナの第4波のおかげで、オリンピックに対する逆風が吹き荒れている。
民放各社のみならず、新聞各社もやめろやめろの大合唱のように聞こえる。
コロナなんて大したことないじゃないかと言っただけで、バッシングを受ける状況である。
そんななか、錦織圭選手が死人を出してまでやるようなことかと言って注目されている。
オリンピックは競技者にとっての最大のイベントであることからすれば、彼らの言葉は重い。
もっとも、錦織圭にしろ、大坂なおみにしろ、オリンピックは4大大会以下の大会ともいえる。
つまり、一つぐらいなくても何とも思わない程度のものとも言えそうである。
むしろ、池江璃花子選手のような人たちだろう。
彼らにとっての最大のイベントはオリンピックであり、そこに出るなと言われるのは、死ねというのに近いような気がする。
それはそれとして、テレビを見ていて感じることがある。
同じ「死人を出してまでやることか」と言ったときに、その対象が真逆だということだ。
ほとんどの日本人は、外国から病気が来たらどうしてくれるというものだろう。
一方、海外の国では、日本に行って病気になったら困るから、選手団を出さないという考え方だ。
ホスト側からすれば医療体制のひっ迫に拍車がかかるともいえるが、日本の人も海外の人も相手は怖いと思っているということである。
自分は安全なのに相手は危険であるという認識に他ならない。
錦織選手はどちらの立場か。
いずれにしろ、あと2か月ちょっとでオリンピックが開催される。