枇杷の成る家

仕事先の街を歩いていたら、枇杷の実がなっていた。

オレンジ色の実とまだ緑色の実が混在している。

収穫期はあと1週間か2週間先ということだろうか。

枇杷と柿とイチジクはどこの家庭にもある果物だったような気がする。

単に私の家にあっただけかもしれないが。

このうち、イチジクは低木であり実もあまり目立たない。

柿と枇杷は同じようなオレンジ色で、木としても庭木にはむしろ大きすぎる。

それでもよく見られるのは、ほとんど手間がいらずに育つからなのだろう。

特に枇杷の木は何となく捨てた種から芽が出てこんなに大きくなりましたなんて言うものが多い。

実は、街路樹の中に生えているという枇杷もある。

捨てた種から生えてきたものでも立派な木になるのであるから、もともと植えた木は立派である。

そんな立派な枇杷の木のあるお宅を見て、昔の私の家を思い出した。