今度はコーヒー

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今度はコーヒー

2021/10/14

ガラスの蓋を落として割ったと思ったら、今度はコーヒーの缶である。

中身がいっぱい入っていたものが、台所に転がって半分ほどがぶちまけられた。

棚の中から紅茶を出そうと思ったのである。

ぎゅうぎゅうにものが詰まっている棚の、紅茶の隣にはコーヒーの缶がある。

そういう状態で紅茶を引っ張り出したのだ。

哀れなコーヒー缶は流しの中にふたを開けた形でぶちまけられた。

蓋の上に載っていた分は缶に戻したが、その何倍かを流しにこぼしている。

しょうがないので、これを極力集めてお湯を注いだ。

やっぱり、「苦い」というコーヒーだった。