寒いよー
2022/01/07
雪が降ったんだから当たり前だが寒い。
風がなければまだましなのに、朝晩は北風がビュービューと吹いていた。
ダウンコートを着ているにもかかわらず、思わず、「寒いよー」と叫びたくなる。
別にこの冬が特別寒いわけでもない。
むしろ地球温暖化とやらで、昔より暖かいことになっている。
何しろ昔はあの墨田川が凍ったこともあるほど寒かったし、墨田川ならずとも毎朝氷が張っていた。
ダウンコートなどない時代、日本人は寒さで風邪をひくなどして死んでいたと聞く。
やっと寒さに対処できるようになったのは、江戸時代に入ってからだと聞いた。
木綿の着物が普及したことで、やっと何とか寒さを克服できるようになったようである。
それ以前は、絹など着られない下々のものは麻のようなものを着ていたという。
麻というものは、夏涼しいということできるけれども、冬の寒さには対応できない。
江戸時代に入って日本人の寿命が延びたという話である。
綿からウールになり、さらにダウンが普及するに至って、現代人が寒さで死ぬということはほぼなくなったのだろう。
日本人の寿命は昭和の初めごろまで40歳程度だったと聞く。
それなら木綿が普及する江戸時代以前は20代だったか。
まあ、そんなことを考えながら歩いたところで、ちっとも北風はやんではくれない。
外などほっつき歩くのもほどほどにしないとね。