外科矯正
2022/02/05
矯正治療では、時々直しきれないほど上下の関係が悪い方がいらっしゃいます。
そういったときには、外科手術を併用する必要が出てまいります。
下顎骨の過成長による下顎前突、下顎骨の劣成長による上顎前突のような場合です。
日本人は下顎前突の方が多く、私の印象では、10対1以上でしょう。
手術をするだけではしっかりと咬合しないため、矯正治療も必要になります。
通常、外科手術まで1年から1年半、外科手術のあと1年程度の治療期間と言います。
入院期間は、医療機関によって違うようですが、3週間前後でしょうか。
ただ、矯正治療にも健康保険が適応されるため、費用面では安心できるところはあります。
とはいっても、手術と言われるとなかなか踏み切れないという方も多いでしょう。
矯正治療をするというだけでも決心が必要なのに、さらに手術となるとなおさらです。
治療が終わった後の顔貌の改善を期待して「えいやっ」と一歩進むしかないところでしょう。
当然、矯正医や口腔外科医との信頼がなければ踏み切ることは難しいでしょう。
特に、付き合いが長くなる矯正医の責任は重いということになるのだろうと思います。
私は外科矯正は行いませんが、信頼される矯正医でありたいと思っております。