部分矯正に騙されるな
2022/05/17
電車に乗ると、「部分矯正」という宣伝文句を見る。
「プチ整形」と同じような感覚でとらえる人も多そうである。
プチ整形なら、ヒアルロン酸をちょっと注入する程度で済む。
しかし、部分矯正は確かに部分的に装置をつけるものだが、時間はそれなりにかかる。
だが、それ以上に、部分矯正と言ってしまうと、何でもそれで済んでしまうように思われる。
実際には部分矯正は、矯正治療のごく一部にのみ適応されるものである。
適応外の症状の方の方が圧倒的に多い。
にもかかわらず、すべての症状をこれでやろうとすれば、当然無理がでる。
抑々、部分矯正で治療可能かどうかという診断が初めから抜けている。
診断のない治療がうまくいくわけがない。
治療をしたけれどもこれならやらない方がよかった、という場合も当然起こる。
部分矯正専門、というところは、矯正の専門家ではないのである。