うどんを食べるのが怖い

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うどんを食べるのが怖い

2022/08/01

関西に生まれた方は、東京の食べ物に対して、いろいろと感じるところがあるらしい。

よく言われるのが、おでんで、関東のおでんは黒いという。

抑々、しょうゆと言えばあの濃い色のもので、わざわざ濃い口だなどという人はいない。

一方、関西では薄口醤油が普通で、したがって関東のしょうゆは濃い口ということになる。

関西の人は、「醤油くさい」と言い、関東の人はそれが醤油の味だと思っている。

薄口しょうゆにはイノシン酸が乏しいため、昆布でこれを補うのだそうだ。

一方、濃い口しょうゆにはイノシン酸が豊富に含まれているため、昆布を使う必要がない。

そばの講釈の番組で、そんなうんちくを垂れている人がいた。

関東の人間からすれば、薄口しょうゆはただの塩水ではないか、そんな気がしている。

そこで、関西出身のミキちゃんが言った。

関東のうどんは怖くて食べられないんです。

汁の黒い醤油くさいうどんはどんな味がするんだろうと思うだけで食べる気がしないそうだ。

「饅頭が怖い」という話はあるが、うどんが怖いという言葉を初めて聞いた。

でも、関西の人の中にはそういう人は結構多いのかもしれない。

海外の、特に日本となじみの薄い地域の食べ物をはじめに食べるときはちょっと怖い。

怖い前に手が出ないということの方が多い。

それは、外国の食べ物だけだと思っていたのだが、そうでもないらしい。

そう思うと、関東と関西というのは、やっぱり違う国ということになるのだろうか。