欠損歯が多いな
2023/01/08
先日、小臼歯が3本欠損している方がお見えになった。
左下は第2乳臼歯も脱落して、インプラントにするかというところである。
ところが、すぐ次に見えた患者さんは、多数歯欠損で一度矯正治療を受けたとおっしゃった。
6歯以上の先天欠如の矯正治療には保険が適応される。
前回の治療では保険適応になったということだったので、6本以上の欠如があるということである。
一度治療をして空隙は閉鎖したが、その後のリラプスで相談に見えたということである。
同じ日に二人も多数の歯が先天欠如になった方を見たことになる。
立て続けにこういう症例を見たということは、そういう方が増えているということになるのか。
先天欠損には、ある程度は遺伝も関与する。
その一方、上顎前突には下顎の歯が、下顎前突の方は上顎の歯が欠損することが多い。
そういうったことからすれば、骨格の変化が欠損歯を作る可能性はある。
顎の骨が狭小化したことが欠損歯を生むという可能性がないではない。
今後もこういった方は増えてくるのかもしれない。
インプラントを含む補綴治療と矯正治療とで悩むことになる人が増えそうである。