大相撲よどこへ行く
2023/03/19
大相撲大阪場所が横綱大関不在となっている。
そうでなくとも現在は横綱と大関が一人ずつしか存在していない。
まさに異例の事態ということが言えよう。
そして、横綱・大関は大相撲の看板である。
看板がないということは興行的に見れば大損失であろう。
今場所も大関貴景勝の横綱昇進のための場所といわれた。
それが何と途中休場である。
最近はコロナのためもあったが、休場する力士が多い。
何も問題ないのに、濃厚接触者ということで部屋全体が休まされたということもあった。
だが、やはり圧倒的に負傷球場が多くなった印象だ。
これはやはり近年言われてきた「ガチンコ勝負」ということの結果であろう。
八百長相撲をなくそうということで始まったガチンコ勝負は、相当に力士に負担を与えているということだ。
逆に、休場者が少なかった古き良き時代には、いかに注射相撲がはびこっていたかということでもある。
ほとんど白鵬が優勝していたころと今と、どっちがエキサイトするのか。
そういわれると、この2,3年の誰が優勝するのかわからないという状況も悪くはない。
双葉山の時代なら大鵬は関脇ぐらいだなどといわれた時代もあった。
そんな比較をしても始まらない。
誰が優勝するかわからない今の大相撲。
それはそれで楽しめるというものである。