春節

ベトナムの患者さんが、春節という言葉を口にした。

旧暦で春節というものらしい。

中国では90億人の人が移動すると報道されている。

10億人ちょっとの国で90億人かと思うのだが、ひとりが何度も動くのかもしれない。

テレビでは、韓国の人も春節だから日本に来たといっていた。

中国を中心とした文化の中では、この時期はみな春節を祝うようである。

そんな中、日本だけはよその国の話といった態度である。

アジアの中では日本だけが浮いているという風にも見える。

もっとも、中国ではクリスマスを祝うのはやめようという国の方針だそうだ。

あんな毛唐の神様をなんで喜んで受け入れなきゃならないんだ、という感じか。

もちろんそれは国の押し付けであり、人々がこぞってそう思うかどうかは別である。

恵方巻もそうだが、バレンタインとかハロウィンとか、最近はあたらしいお祝が増えた。

恵方巻こそ春節に直結するものだろうと思うのだが、だから春節を祝おうとはいかない。

あくまで、恵方巻をどこそこの方向に向いて黙って食べましょうとかいうだけのことだ。

この間正月をやったばかりでまた正月はできないともいえる。

でも、新しいお祝を作りたがる人からすれば、春節のようなものはいくらでも持ち上げそうにも思う。

それも、日本がアジアの一員であるという気持ちがあるのならということになるのだろうけど。