口唇閉鎖不全とお口ぽかんとは違う
2026/10/26
最近見たネット上の広告に出ていた。
『口唇閉鎖不全などというもっともらしい名前を付けているが、こんなものはただの「おくちぽかん」である。』
何も理解していない人の言葉である。
お口ぽかんは、機能的な問題であり、口腔閉鎖不全は形態的な問題である。
歯列が前に出れば出るほど、唇を閉じるためには口輪筋を無理に使わなければならない。
そのため、出っ歯の人を見ていると、1回しゃべるごとに唇に力を込めて閉じようとする。
その一方、お口ぽかんのお子さんは、特に何もしていないときにもただ口を閉じようとしていないということである。
これは、大人と子供の違いという言い方をしてもいいだろう。
我々が口唇閉鎖不全といった時、それは子供に対するものではなく、大人に対してのことであることがほとんどである。
そして、最近、こういう人が増加しているように思える。
それは、アライナー治療などの無定見な非抜歯矯正の増加によるものである。
アライナー治療をはじめとする、「歯を抜かない治療」というものは、歯列弓を大きくする。
当然出っ歯になるわけで、これにより口が閉じにくくなる人は増加する。
これが行き過ぎると、しゃべっている間じゅう唇を閉じよう閉じようとする運動を繰り返す。
おそらく、こういった広告を出している先生は、口元のことなど何も考えずにただ歯が並べばいいと思っているのだろう。
非抜歯で矯正をしたというお友達も増えてきたのではないだろうか。
一度お友達の口元を見ながらお話をしてみてほしいものである。