日銀がマイナス金利を検討というニュースは、かなりの驚きをもって迎えられたようだ。おかげで、金曜日の東京市場は乱高下をした。それでも最終的には上がったところを見れば、市場は好感したといえるだろう。日銀の市場に対する意思が感じられたからとも受け取れる。

マイナス金利は、簡単にいえばお金を借りている人が利息をもらえるということであり、株ならば逆日歩をもらうということである。銀行に預ければ預けるほど減るので、皆銀行から引き出す。引き出せば泥棒にあう恐れもあるので、金庫が必要になる。ということで、昨日は金庫の会社の株が上がったようだ。一方、資金を引き揚げられてしまう銀行では収益の悪化が懸念される。おかげでさがった。同じ金融関係の会社でも、株が買われるはずだということで証券会社の株は買われた。

マイナス金利に関しては、何年か前にどこかの人が当時の日本の景気を良くするためにはマイナス金利にする必要があるという説を唱えたことがあった。当時ですらゼロ金利だったと思われるが、ゼロでもまだ金利が高いということである。その人が唱えたのは、確かマイナス３％ぐらいだったような気がする。１００万円を１年間銀行においておくだけで９７万円になるのでは、軒並みタンス預金にするだろう。

自宅に置く現金が増えれば、泥棒におびえることにもなろうし、振り込め詐欺にあう恐れもある。やっぱり、丈夫で持ち運びのできない金庫の需要は高まろう。丈夫なだけでは駄目である。自分でも簡単に開けられないようなものでないと、息子や孫と称する人に取られてしまうだろう。やっぱり、世の中にお金は出回らないようである。

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