スーパーチューズデーといわれる日が過ぎ、どうやらアメリカの大統領予備選も山場を越えたようだ。クリントンとトランプという組み合わせになりそうな雲行きだ。あんなとんでもないやつをという声もあちこちから聞こえてくるが、アメリカ人のインテリジェンスと現状の閉塞感を考えれば、それもやむをえないところなのかもしれない。

それにしても、アメリカ人が選挙好きなのか政治好きなのか。ほとんど1年間も大統領選挙をやっているイメージだ。本選は11月だが、今年に入ったところからすでに予備選が始まっている。大統領と総理大臣とで選出方法が違うので、同じことが日本で行われることが無い。同じことが行われないので、日本であの熱狂を感じることは無い。あの熱気がうらやましく感じられるときがある。

大統領候補はいろいろと耳障りのいいことを述べる。日本にとっては、あまり日本に対する不利益を公言しているようなひとにはなってほしくない。かつてのビル・クリントンがそうだった。日本製品を締め出せとか言うようなことをいっていたような気がする。だが、実際に大統領になった後にははっきりした締め出しのようなことはなかった。

選挙の公約は公約である。現実離れした公約を本当に信じる人がどれだけいるのか。だが、それはそれとして、景気のいい話を聞きたいと願う気持ちは誰でも持っているだろう。お祭りは盛り上がらなければつまらないのである。

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