6度目の大絶滅
2016/03/03
長い歴史上、地球生物は5回の大絶滅を経験しているという。そのもっとも有名なものは、6500万年前の隕石衝突による恐竜の絶滅である。それ以前にも、ほとんど生物の痕跡が見つからない地層がある。その原因はさまざまであるようだが、90%以上の生物がいなくなるという時期がなんどもあったのである。
現在、地球上に生物はあふれかえっているように見える。だが、その一方で多くの野生生物が絶滅しつつある。その原因が人間であることは言うまでも無い。現生人類がアフリカから世界中に拡散していく過程で、それと反対に大型哺乳類は姿を消している。それはたまたまではなく、人間が狩りをを行うことによって引き起こしてきたことである。更に、産業革命以降の人口の爆発的増加に伴い、野生生物は居所を失い、更には食料としてあるいは嗜好品として狩られる。近年は、地球温暖化がこの動きに拍車をかけている。
絶滅を引き起こすものは、両生類に感染するツボカビやこうもりに感染する白鼻症候群のカビなどの場合もある。だが、これらの病原菌を世界に拡散させるのもまた人である。いまや時速数百キロのスピードで病原菌が世界中に拡散する時代でもある。そして、1分に1種が絶滅している計算になるようだ。
人間以外の生物が絶滅していけば、やがては人間にもその影響が出るのではないかとは誰もが危惧するところである。1000年後か、1万年後か、地球は人類も存在し得ない世界になっているのかもしれない。幸いなことに、それを見届けるほどわれわれは長生きではないだろうし、それほど早くそのような世界は来ないだろうという何の根拠もない希望も持っている。
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