日本沈没
2021/12/12
昔、多湖輝の「頭の体操」に、この図はなんでしょうってのが載っていた。
はっきりとは覚えていないが、何やらポチポチとした点が連なっていた。
正解は3000メートル沈んだ日本である。
いまにして思えば、ちょうど小松左京の「日本沈没」が出たころである。
その、「日本沈没」を固唾をのんでみていた。
富士山が沈む。
そいうことは、日本は4000メートル以上沈んだことになる。
世界のいわゆる「海溝」というところの深いところで1万メートルと出ている。
その半分ぐらい沈んだ計算である。
普通、そんなに沈んだら反動で津波が来るのではないかと危惧される。
朝鮮半島から中国、台湾、フィリピンぐらいまでは甚大な被害が出るだろう。
かつてのチリ地震のことを考えれば、太平洋に面した国はほとんど被害を受けるのではないか。
となると、沈み損ねた九州や北海道はさらに甚大な被害が出ただろう。
この話は日本人の難民化という問題を提起した小説だという。
1億3000万人が難民化したら、世界はどのように対応するのか。
そのシュミレーションを行ったともいえる。
小説の世界だけの話でよかった。