今朝の「アサイチ」で矯正のことを特集していた。言わんとするところは、矯正の専門家以外の人たちに矯正を頼むなということだった。先週の東京矯正学会の時に予告があった通りだ。内容としてはこの間の話とほぼ同じようなもので、専門以外の先生がやった治療はこんなにひどいんですという反宣伝と言ってもいいだろう。

３年ほど前からそういう患者が増えてきたといっていた。おそらく、東日本大震災で被災した人たちのうち、今まで診てもらっていた先生がいなくなってしまったり、東京や神奈川に移転せざるを得なくなった人たちと考えられる。震災がなければ、それほど流出することもなかっただろう。
日本臨床矯正学会の数字として、５６％が必要のない治療だったといっていた。つまり、半分以上の人は、やる必要のない「矯正」を高いお金を払ってやらせれていたということになる。先週のセミナーでは、そんな高いお金を払ってしまった人たちは、本当に矯正をやらなければならなくなった時にどうすればいいのよというような話であった。テレビではそこまでは言わなかったが。
当然ながら、前医の資料というものがない。ない以上何をやってきたのかもわからないし、何をやろうとしたのかもわからない場合もある。したがって、何が不適切な治療だったのかわからない。たぶんこんなことをしたのだろうと忖度するぐらいのものである。
矯正治療というものは、人の成長に係るものだけに、我々が何をしようとも役に立たないものというものはある。どう頑張っても、身長を１８０センチまで伸ばせない。片桐はいりを仲間由紀恵にはできない。そういうことをどれだけ説明できるかということになってこようか。

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