暑い。連日こう書いているような気がする。35度を超えた日が4日だか5日だか連続して、これが記録更新なのだそうだから、暑いのも当然だろう。

こう暑いと、涼しいところに避難したくなる。手っ取り早いのは町の図書館だとは昨日のコラムに書いてあった。そうでなくても連日くたびれたおっさんが図書館にたむろしている。半分ぐらいの人は寝ている。｢寝ていると、受験生の冷たい視線を浴びそうだ｣と書かれたコラムなど何のそのだ。

｢読書の秋｣という。誰がどういう意味合いで言い出したのか知らない。涼しくなったら勉強もはかどる。読書も進むということだろうと理解している。だが、実際に子供は夏にこそ本を読む。というより、夏にしか本なんか手にとったことは無いという子供も多いのではないか。うちの子供なんかはそうだ。

夏には、課題図書がだされて、感想文を要求されることが多い。子供が持ち帰った課題図書の一覧を見ると、10冊あっても自分で読んだことのあるものは1つあるかないかだが、子供が借りてきた本を試しに読んでみるとなるほどと感じるようなものが多い。世界には名作と呼ばれるものがあふれているのだ。

暑いから涼しい図書館で本を読む。読書の夏はそれでいいのではないか。

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